季節のうた特集｜秋のはじまりに聴きたい10曲

九月末、ようやく秋の気配です。

日中はまだ暑さが残りますが、夕暮れの風や夜の空気に季節の移ろいを感じる頃です。今日は、そんな“はじまりの秋”に似合う日本語の歌を新旧織り交ぜて選びました。読書や散歩、帰り道のひとときに寄り添い、気分をやさしくクールダウンしてくれるラインアップです。

松田聖子「風立ちぬ」

1981年、松本隆×大瀧詠一のタッグで生まれた秋口の定番です。澄んだメロディと余白のあるアレンジが、季節の入口にしっとりと合います。

夕暮れの風にあたりながら、気持ちをゆっくり整えたい時におすすめです。やわらかな後味が長く続きます。

井上陽水「少年時代」

1990年、夏の名残と郷愁を描いた代表作です。秋へ滑らかに移る感覚を、ささやくような歌声で包みます。

涼しくなった夜の散歩や帰路に合います。胸の温度を少し下げ、景色をすっと澄ませてくれます。

オフコース「秋の気配」

1977年、タイトルのとおり移ろいの情感を正面から掬い取った名曲です。繊細なギターとコーラスが静かな余韻を残します。

一日の終わりに深呼吸したい時に。心を過度に揺らさず、穏やかにクールダウンさせてくれます。

スピッツ「楓」

1998年、透明感のある旋律で人気の高い一曲です。秋の空気に重なって、切なさと清涼感が同時に立ち上がります。

静かに気分を切り替えたい時に。余白のあるサウンドが視界をひらいてくれます。

Aimer「茜さす」

2016年、夕焼け色“茜”をキーワードにしたナンバーです。しなやかな歌声と陰影のあるアレンジが、初秋の黄昏に溶け合います。

日没後の移動時間にぴったりです。静かに熱を冷まし、落ち着いた余韻を残します。

ヨルシカ「雨とカプチーノ」

2019年、冷んやりとした雨の午後が似合う一曲です。繊細な言葉とメロディが、気持ちの輪郭をそっと整えます。

コーヒー片手の読書時間に。淡い温度感が、静かな集中を手助けします。

山口百恵「秋桜 (コスモス)」

1977年、ささやくような温度で“秋”の情景と心模様を描く名曲です。世代を超えて歌い継がれてきました。

気持ちを静かに整えたい午後や夕暮れに。穏やかな余韻が長く残ります。

Flower「秋風のアンサー」

2014年、タイトルどおり“秋風”の涼しさを帯びたミディアムです。広がるコーラスが気分を軽くしてくれます。

窓を少し開けた夜に。やさしい風が通り抜けるような清涼感があります。

童謡「ちいさい秋みつけた」

1955年発表の童謡として広く知られる一曲です。言葉のリズムと旋律が、足元の季節をそっと指し示します。

親子で口ずさむのにも向きます。日常の中の小さな秋を探す視点をくれます。

唱歌「紅葉」

大正期から歌い継がれる文部省唱歌です。旋律と歌詞のコントラストが、色づく山の情景を鮮やかに描きます。

散歩道や小旅行のBGMに。景色の微細な変化に気づかせてくれます。

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