ぼくはホームランボール／RAVE 歌詞

歌：RAVE

作詞：藤田竜史

作曲：藤田竜史

グラウンドにそっと やわらかな風
スタンドに少女 様々な人たち
誰もが見つめるこれからのストーリー
向かい合ったバッターとピッチャーのその真ん中で
縫い付けられた運命など知らない
あまのじゃくなボールが また悩んでいる
「今日は打たれたくないや 痛い思いしたくない」
あたたかいグローブで眠る ゲームセット
明日はどこ行く宛てもない

「星になりゃ 最高さ」
友達のボールが言っていた
憧れてはみるけど やっぱりここにいたいんだ
ファールボールが飛んだ!
スタンドに転がる9回裏
夢中で拾い上げた彼女は大事そうに抱きしめる
「私の想い、届けて」
「大丈夫、何とかなる。何が起こるか分からないさ。」
彼は今にも泣き出しそうな彼女を やさしく励まして

グラウンドに投げ返された想いは バウンドしながら
夜空に溶けてかすんで消えた
その日の試合の最後の投球(ボール)は、誰かが言っていた。
「遠くを見てた」って。

あいつは今日 星になった
あざやかなアーチ描いて
かなしそうな顔で笑って
悩み多きホームランボール

生きているって 哀しくて 生きているって 複雑で
生きているって 嬉しくて 生きているって いい感じ

明日はどっちへ飛んで行こう 明日はどっちへ飛んで行こう
願いをのせて行こうかな それともここにいようかな